2011年2月
もやい結び


基本編   ゆっくりでもいいから確実に


紐やロープをいつも使っていて、便利な結び方も幾つかあるけど、特に決まった結び方をしなくても日常では不自由しません。

ところが状況によっては、特に船や海では間違った結び方をしてしまうと後で取り返しのつかないことになってしまいます。

そのロープワークの一つで、世界共通で使われている『ボウラインノット』日本では『もやい結び』と呼ばれている結び方も、言葉通りの意味を持った船を舫う(もやう)ための最も重要な結び方です。

荒れた海や夜間に港に戻ってきて、風が強い係留作業中には手早く、緩んでしまわないように確実に、そして重要なのが夜間に船が揺れ続けて結び目が固く締まったとしても、外そうとすると簡単にほどけてしまう結び方が必要になってきます。

シンプルなのだけど、それ故に一つ手順を間違えると違う物になって用を足さなくなってしまい、実用的には確実に、さらにはそれが早くできることが重要で、ヨットで桟橋に着いた瞬間に飛び降りてすばやく『もやい結び』を決めると、見ている私などは思わず拍手をしたくなり、反対に知ってはいるんだろうけど少しもたついてしまうとすごく格好悪くなってしまいます。

漁師やヨットマンだけでなく私達が海で遊ぶテクニックの基本でもあり、いざという時には頼りになる結び方なので、これが出来るのは常識と思っている方も多いかもしれませんが、ここで『もやい結び』がちゃんと出来るように練習をしてみましょう。



応用編  海や川で流された時に、救助
      のロープを投げられて身体を
      結ぶ場合



上級編  いろんな状況を想定して、夜間
      暗闇でもできるように目を閉じて
      練習する
      さらに、片方の手で船やロープを
      引っ張りながらもう一方の片手だ
      けで結べるようにする