2010年12月
36年前の時計

今のSEIKOダイバーズウォッチにはない、縁の丸みが良。
現役です。
しかも、自動巻きなので電池交換することもなく、一度もオーバーホールしていません。
ただ、1日に1分半くらい遅れ、3日も続けて使っていると5分程遅れているのだけど、パラオでなら特に問題はありません。
ダイビングで30mの水深も平気だし、修理に出すと防水性能が悪くなるかもしれないのでこのまま使うつもりです。

この時計は、SEIKOが初めてダイバーズウォッチを作ってからの2番目のモデルで、最初に買った初代は3年くらいで水が入り動かなくなってしまったので買い換えた物です。
ダイビングでは時間は重要で、もぐり始めてからの経過時間を見て浮上開始したり、減圧する時間を計るので腕時計は欠かすことができません。

最近では時間表示だけでなく、減圧の計算や警告、記録もしてくれて便利になってきたのですが、36年前にその時計を買った頃はダイビングの装備も今と違ってシンプルで、空気ボンベに取り付けるレギュレーターからは空気を吸う為の1本のホースしかなく、今のダイバーには考えられないかもしれないけど、残圧ゲージなどまだなくて、そのホースもありませんでした。
当時のダイバーは、呼吸している空気の残量を知るのにはボンベの空気が少なくなってきて微妙に呼吸抵抗が変わるのを感じ取って浮上を始めるのと、唯一の計器である腕時計が経過時間を知る、命に関わる重要な装備でした。

愛着のある時計ですが、それをずっと使い続けていたのではありません。
飽きっぽい性格なのか、最新のダイバーウォッチを買っても、4、5年の電池交換の時期が来ると、止まったままで次の時計を探すことになります。
その間のつなぎの、間に合わせとして、机の奥にしまっていたのを何年かぶりに取り出して、10回程振るとちゃんと動き始めます。

以前は、潮汐の時間や、月の形、日の出日没の時間の分かるような機能のいっぱいあるのを次々に求めていた頃もあったけど、最近では時計を選ぶ時の必要としている機能が少し変わってきました。
一番に重要なのは、デジタルの小さな文字が年々見えにくくなってきたので、薄暗がりでも何となくわかる針の動くアナログ物であること、2番目は毎日のように海に入っているので対水圧10mの簡易防水、それから重要なのは軽いこと。

電池切れで新しいのを求めに時計店に行くと、その条件で探すのは陳列ケースではなくて、特売品コーナーにぶら下がっている980円くらいの物です。
とにかく軽くて、チープなデザインなのが最近は気に入っているのだけど、商品の表示には電池の寿命が3〜5年とあっても、2年位で止まってしまう事が多く、近頃は机の引き出しから取り出しての出動回数も多くなってきました。
その度に、また頼もしく動いてくれるのが嬉しくなっています。

2番目のお気に入りは、20年前に4,900円位で買ったソーラー物。
説明書には5年くらいでソーラーが寿命になるとあったのに、10年近く使い続けました。